「あなたの歌からは何も伝わってこない」

ロサンゼルスで歌のレッスンを受けた時に言われた、あまりにも衝撃的な一言。
当時、話題になっていた「千の風になって」の曲を歌ったときのことです。

だだこの曲が好きだったから歌ったのに、こんなことを言われてしまうなんて驚きとショックで。
でも本当に中身がなく歌っていたので悔しい思いをしました。

私が大学に入り直して日本文学を学ぶのも、歌をクラッシックの基礎から勉強するのも、いろいろなところに旅をするのも、先生のこの一言から来ています。

3月11日の大河ドラマ館のステージで、久しぶりにこの曲を東日本大震災の追悼の祈りを込めて歌いました。
最後の間奏の部分で、いろんなことを思い出しました。
演奏中にもかかわらず、涙で歌えなくなってしまい・・・(パフォーマーなのにボロボロ・・・)

そしてやっと、あの当時の悔しさからひとつひとつ積み重ねたことすべてがつながり、歌える喜びと、ここまでやってきた充実感を深く感じることができました。

「心に響く音楽」

私が音楽をする中で一番大切にしていることです。
3月11日の西郷どん大河ドラマ館の来館者は約3千人。
3千人分のみなさんのエネルギーと一緒に演奏することができて、心に残る1日となりました。ありがとうございました!

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