【鎮国寺・ 敦盛忌】

2020年2月7日、いちき串木野市の冠岳、鎮国寺で行わた敦盛忌に参列させていただきました。

敦盛の命日にあたる2月7日は、秘仏敦盛観音が開帳され、ご供養が続けられているそうです。

朗読と笛、薩摩琵琶の奉納もされました。

笛の名手だった平敦盛。朗読と一緒に演奏される笛の音は、平敦盛の世界を臨場感たっぷり表現していました。

薩摩琵琶は、鹿児島神社の山下宮司による「小敦盛」。「城山」や「蓬莱山」はこれまで何度か拝聴することがありましたが、「小敦盛」は初めてです。

合戦の様子を「語る」言葉と、情景を表現する琵琶の伴奏。
学校で学んだ琵琶法師のイメージが強いからかもしれませんが、琵琶は戦いの曲が合うなぁ、という感想を持ちました。

祭祀の僧侶さんが、「敦盛は決意して生きた方である。悩みは10年でも20年でも悩む。でも、決意は一瞬である。」というようなお話をされていました。

徐福伝説の残る、冠岳の頂上近くの鎮国寺。神聖な地で、人生どう生きるか、を考えさせる感慨深い日となりました。

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。奢れる人も久からず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂にはほろびぬ、偏ひとへに風の前の塵におなじ。

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