2017年11月3日に高千穂河原の斎場で行われた天孫降臨御神火祭の神事に参列してきました。
御神火祭とは、霧島神宮の御祭神ニニギノミコトの天孫降臨の道しるべとして御神火を焚いてお迎えした故事に由来する祭事で、高千穂河原古宮址の斎場において夕闇迫る頃鑚り火により採火した御神火をうず高く積み上げた薪に点火。火柱を立てて燃え盛る御神火の前で神職が大祓詞を奉唱し、参列者の願いを託した祈願札、絵馬が焼納され世の中の不浄が祓い浄められます。また同時刻に高千穂峰の頂上でも斎行されます。(霧島市観光協会HPより)
厳かな雰囲気の中、神職の奉納する大祓詞を聞いているとこの一年間の心が洗われるように感じます。秋の豊作を祝い、冬の支度を始める気分になりました。
2年前に初めて参加したときに「いつかここで演奏したい。」そう思ったのを覚えています。当時は万葉の歌音楽祭で大賞を頂いた後でしたので、「それ以上にいい曲を書かないと」というプレッシャーでブランクに陥っていました。鹿児島県内を始め、高千穂、出雲、福岡、奈良などの神社に参拝し、そして天孫降臨御神火祭に参列したことでこれらがつながり、日本書紀の天壌無窮の神勅を題材としたオリジナル曲「美しき国」が出来ました。
言葉には言霊があると信じられています。神勅に込められた祈りに歌に乗せて、言霊の力でみなさまの幸せと世界の平和に貢献できれば幸いです。
霧島九面太鼓
現代神楽 海幸山幸の場面