NHKの番組「情報WAVE鹿児島」で拙作「春待てば」が使用されます。放送は、2月18日(月)午後6時10分〜午後7時。
徳之島のしだれ桜をバックに、楽曲を流していただけるそうです。
「春待てば」は万葉集に収められている大伴家持の「春愁三首」の和歌を題材としており、万葉集中でも屈指の名歌として知られています。
作者の大伴家持は鹿児島にもゆかりのある人物で、現在の薩摩川内市に国司として在任しています。
この和歌が読まれたのは2月23日と25日。
春色に染まる景色とは反する家持の強い孤独感。
相反する世界に家持の研ぎ澄まされた感性を美しさを感じます。
『万葉集』
春の野に 霞たなびき うら悲し この夕影に うぐひす鳴くも(巻19・4290)
わが宿の いささ群竹(むらたけ) 吹く風の 音のかそけき この夕(ゆうべ)かも(巻19・4291)
うらうらに 照れる春日に ひばり上がり 心悲しも ひとりし思へば(巻19・4292)
◇番組HP
NHK情報WAVE鹿児島
http://www4.nhk.or.jp/P2897/