滋賀の旅〜石山寺〜

2024年の大河ドラマ「光る君へ」効果で混み合う前に、念願の石山寺へ行ってきました。

石山寺は、滋賀県大津市石山寺にある東寺真言宗の大本山の寺院。山号は石光山。本尊は如意輪観世音菩薩。開山は良弁。西国三十三所第13番札所。

wikipekiaより引用

紫式部が『源氏物語』の着想を得たのも石山寺と言われており、清少納言の『枕草子』、藤原道綱母の『蜻蛉日記』、『和泉式部日記』など多くの文学作品にも石山寺は登場しています。

紅葉の美しい季節

源氏の間。この部屋に参籠し金勝山より昇る中秋の名月が湖面に映える美しい景色に打たれ、紫式部は『源氏物語』を着想しました。

今宵は十五夜なりけり

東京国立博物館石山寺縁起絵巻 第四巻

物語の執筆を依頼された紫式部は、石山寺に籠って想を練ります。折しも十五夜の満月が昇り、琵琶湖の湖面に美しく映えます。式部の頭に、ある青年貴族が心ならずも須磨の地に身を置いて、海面に映る月を眺めて都を恋しく思う情景が浮かび、とっさに「今宵は十五夜なりけりと申し出でて、殿上の御遊び恋しくー」と書き始め、そこから一気に長大な物語が紡ぎだされました。『源氏物語』は桐壺でなく須磨の巻の途中から書き始められたという、美しい伝説です。

石山寺と紫式部展のしおりより抜粋 石山寺浄瑠璃殿

最後に

約千年前に生まれた物語の場所が、今でも残っていることに大感激しました。実際に源氏物語の生まれた石山寺に行ってみると、その場の空気、建物、自然、景色に実際に触れることで、物語が生まれた背景を立体的に感じることができました。

琵琶湖の冷たい空気が秋を神秘的に深める季節に「石山詣で」ができ、良き旅となりました。次は十五夜の日に行ってみたいな。

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